自分や家族の希望をしっかりと知ることから始めよう
部屋探しは、自分や家族の生活スタイルを知ることから始まります。起床してから就寝するまでどのような行動をとるのか、そのために必要な条件は何かをじっくり考えてみます。比較的自由時間のある学生と、仕事で帰りが遅い社会人とでは住まいに求めるものは異なってくるでしょうし、ファミリーであれば家族それぞれの勤務先や学校までの距離はもちろん、周辺環境への気配りも重要になってくるでしょう。
自分や家族のライフスタイルを理解したうえで、立地や間取り、好みなどを考慮しながら部屋探しをする。これが成功するための最初のステップといえるでしょう。
ライフスタイルや家賃相場から、大まかにエリアを決めておこう
どのエリアで部屋探しをするかも重要ですね。まず路線と駅で住みたい町をイメージしてみましょう。会社まで何分ぐらいで行きたいとか、子供の通学時間などを考えて絞り込んでみます。趣味がはっきりしている人なら、行きつけのスポットから1時間ぐらい、といった条件があるかもしれません。
ただし、「この駅でなければダメ」なんて最初からあまり細かく絞ってしまうと、出会える物件が少なくなり、良い物件と出会いにくくなることもあります。 最初はやや緩やかに複数の駅を指定して探すのが良いでしょう。隣の駅だって、実際にはあまり変わらない場所だったということはよくあるもの。少なくとも通勤などの条件にはあまり影響しない場合が多いものです。
また、同じ通勤圏内の物件でも、エリアによって家賃相場はかなり違ってきます。それぞれ家賃に割ける予算があるはずですので、エリアを決定する前に家賃相場を確認しておくことをオススメします。
希望条件をリストアップして、優先度も決めておこう
次に、住まい探しの希望条件をリストアップしてみましょう。同居の家族がいる場合にはお互いに充分意見を出し合い、ライフスタイルにあった条件を確認します。
▼希望物件の例
~地域/エリア設備広さ/間取り予算~
リストアップが済んだら、予算・広さ・地域などのうち、「絶対譲れないポイント」を決めておくことをおすすめします。 条件にかなう住まいが見つかればベストですが、100%希望通りの物件が見つかるとは限りません。条件の優先順位を先に決めておき、見学の際に確認するようにしましょう。
どんな条件にプライオリティをおくかによって、部屋選びは変わってきます。自分の憧れている街に住みたい、会社や学校の近くに住みたい、ペットと一緒に住 みたい、楽器を演奏したいなど、趣味やニーズによって部屋を選ぶポイントは変わってくるのです。最近では風水の方位学にこだわるなど、新しい観点から部屋 選びをする人も増えています。これから長く自分が住む部屋ですから、どうしても譲れないと思う優先順位を考えて、それに見合う部屋探しをするとよいでしょう。
例えば、物が多い人は収納スペースが広くある部屋、お風呂にゆっくり入りたいという人はバストイレ別の部屋、料理は自炊でという人はガスキッチンが備え付けられている部屋を優先するという具合です。また日当たりにこだわる人には、近くに高い建物があるような物件は不向きでしょうし、隣家や上下階の音が気になる人は、壁の厚さや構造もチェック対象となります。
趣味や利便性を優先すれば、当然家賃は高くなりますし、安いアパートに住めば貯蓄ができるでしょう。自分の生活スタイルを、再度見直すいいチャンスにもなりますね。一点豪華主義もよし、ほどほどにバランスをとるのもよし、まずは自分の生活スタイルを認識してそれから部屋選びをしましょう。