ライフプランから資金計画を立てる
マイホームの購入を考える際、頭金の準備やローン返済などの資金計画はとても重要です。ポイントは、自分たちのこれからを想定すること。現在の家族 の年齢や状況をもとに、それぞれの将来の展望や希望も含めてライフプランを描いてみましょう。例えば、子どもの教育費や老後の資金など、いつ頃にどのよう なお金が必要になってくるのか、そのイメージがつかめると、資金計画はぐっと立てやすくなります。
諸費用も忘れずに
購入時には、頭金以外に税金や諸費用がかかります。たとえば、契約書の印紙税や物件を登記する際にかかる登録免許税、不動産取得税などの税金。また、金融機関に支払うローン手数料や保証料、中古物件なら不動産会社への手数料もあります。
新築マンションなら、修繕積立金や 管理準備金などが必要な場合もあります。また、引っ越し代金に加え、新居をきっかけにインテリアを一新することを考えている場合は、その費用もかかります。これらを概算で考えると、新築では物件価格の3~5%、中古では物件価格の6~10%程度かかると考えておきましょう。加えて大切なのは、これらの諸費用は現金で支払わなくてはならないことです。いくらかかるかを事前に把握しておきましょう。
土地や中古住宅の購入ならここもチェック
土地の状況によっては購入してから古家を解体する必要があったり、地盤の改良が必要だったりと、工事費がかかる場合があります。中古住宅ならリフォームしたい場合もあるでしょう。中古住宅は残存価値のある年数が短いということですから、思っていたよりも組めるローンの期間が短くなることがあります。この場合は1回あたりの返済額が高くなってしまいますから注意が必要です。
あとから慌てることがないように、事前に情報収集をしたり、不動産会社に質問しておくことが大切です。
一戸建ての価格を決定する要素とは?
・道路が南側にあると高くなる
一般に、南側に道路があるものが、北側に道路があるものに比べて高くなりがちです。また、角地などの場合には2面が道路に面していて便利ですから値段が高くなります。
ただ、北側に道路があるものが一概に悪い家ということではありません。家の北側には、あまり日当たりが必要ない部位、キッチンやお風呂、トイレなど、水回りのものがまとめられます。一方、南側には、リビングルームなどの「居心地の中心」的な部位が配置されます。道路が北側にあると水周りが玄関近くに効率良く配置しやすく、動線も整理され、大きな窓のあるリビングルームを南側にとることができるなど、設計上考えると良い特徴もあるのです。家のどちら側に水回りが配置されているかを考えながら間取り図を見ると見やすくなりますよ。
2階建てか3階建てか?
2階建て、3階建てが可能かどうかは敷地の建築条件によって変わってきます。価格的な話をすると、一般には3階建ての方が下にかかる重みが重くなるので、頑丈に作らなければならないので、坪単価は高くなることも多いようです。
家の形がギザギザだと高くなる!
家の形がギザギザになった家と、真四角な家とでは、角の多いギザギザの家の方が壁や柱が多く、コストは高くなります。
広さと設備のバランスは坪単価に影響
最近の一戸建ては、昔とは比べ物にならないぐらい設備が充実しています。システムキッチンやバス、トイレなどの水回りの設備は家の大きさに関わりなく、比較的高い部分ですから、一般には家が狭いほどその設備が占める割合が高くなって、坪単価の高い家になります。
「いくら借りられるか?」より「いくら返せるか?」
住宅は高い買い物。ほとんどの人が長期のローンを組むことになります。ローンは最長で35年にもなりますから、しっかりした資金計画を立てたいものです。
ポイントは「いくら借りられるか?」ではなく、「いくら返せるか?」を検討事項とすること。無理のない返済をしていくなら年収の25%程度が返済額の目安とされています。この額を12で割ると1カ月分の返済額が出てきます。また、頭金は多ければ多いほどローンも少なくなり、支払う利息も減ります。物件価格の2割、できれば3割程度を用意できればベストと言えそうです。
住宅ローンに詳しくなろう
住宅ローンについても詳しく情報を集めましょう。金融機関の種類や金利の種類、返済方式の種類など、様々な形態があります。事前に勉強しておき、マネープランにあったローンを選択できるようにしておきましょう。